最後の絵画教室だった

継続的に通うものとしては最後になる絵画教室だった。
出がけにまたお腹を壊してしまい、遅刻したが、なんとか行けた。

最初の30分以上を雑談で費やしてしまい、内心「早く終わってくれ!」と思っていたが、まぁ私も母以外の人との会話に飢えていたので話し込んでしまった。

講座時間のうち7割で描き込みをやり、残り3割で色の調子を整えるなどの仕上げをやった感じ。
描き込みは、やろうと思えばもっとできるし、したいとも思ったけど、先生にお聞きしたら、これ以上はまた時間がかかってしまうので、これで止めておこう、ということになった。

仕上げは完全に私の独断と偏見で行った。特に先生に「こうしろ」と言われてやったわけじゃない。
でも先生は「これいいねー」と言ってくださった。嬉しかった。ほんのりした変化だったので、気が付かれないかな?とも思ったけど、そこはさすが先生。ちゃんと気が付いてくださった。

出来上がった作品は、今までの私の仕事でいったら80%くらいの完成度なんだけど、これでも全然いいんじゃないの?と思った。今までが完成度を追求しすぎたんだよ。完成度というか、描き込み度。
私は個人的には『ごくさんの透明水彩画』というブログで紹介されている透明水彩画みたいなのが好きなんだよ。淡くて、ぼや~ん・ふわふわ~っとしている感じが。
でも先生のご指導だと真逆になっちゃうんだよ……。ガッツリ細かく描き込み。そうじゃないんだよぉ。

ま、そんなこんなも今日でおしまい。感極まって泣いちゃうかと思ったが、全然なんともなかった。
どうせ近所に住んでるし、LINEで繋がってるし、なにか気分転換で習いたいことがあったりしたら気軽に連絡ちょうだいね、という感じなので、全然悲壮感が無かった。

ただ本当に純粋に、今まで長いことありがとうございました、という感謝があった。
思えば最初の頃は病状も安定していなかったから、しょっちゅう休んでた。数か月休んだこともあったような気がする。遅刻も結構していたし。
あまりに休むんで、どうしたの?と聞かれて、実は精神疾患があって、とカミングアウトした。でも、先生はまったく態度を変えなかった。ありがたかった。
その後も、腫れ物に触るような態度を取るとか一切無く、本当に普通に接してくれて、具合が悪い時は快く休ませてくれて、こういう習い事って1回休んだらもう続けるのが面倒になるけど、そういうことも無くて、なんと12年も続けられた。

とりあえずは自分にお疲れと言いたい。