最近の「虎に翼」の感想

あれから少し忙しくなり、NHKの朝ドラ「虎に翼」を見る頻度が減ってきてしまった。それでも聞きかじりの感想を書いてみる。

主人公の寅子が、再婚というか事実婚したところまでは把握した。これがXで物議を醸している。現代ならともかく、昭和時代で事実婚は、愛人や2号さんの扱いだ、みたいな。そんなふしだらなことを朝ドラでさせるな、と。

歴史的事実がどうなのか、学校の勉強の中で歴史が一番苦手科目だった私に分かるわけもないのだけど、個人的には、寅子は女性初の弁護士となったり、キャリアウーマンしてみたり、女手一つで大家族を養ったり、他人の発言に「はて?」と物申したり、と現代でもなかなかいない女傑だと思う。
寅子は女性差別に反対してリベラルな考え方をするから、男女で不平等な婚姻制度にも反対するのは筋が通ってるし、なんの不自然さも無い。

それが、あの時代の価値観に合わないから時代考証がおかしい、間違ってる、というのは、寅子のキャラ設定をよく理解していないのではないかと思う。「寅子ならこうする」というポリシーが根元にしっかりとあるように、私には見えるけどなあ。

私の周囲だと、事実婚をしている人に心当たりがないのだけど、結婚したが仕事では旧姓を使い続けている、という人は何名か知っている。
やはりキャリアの断絶が大きいと思う。1人はフリーランスでアーティスト活動をしており、仕事で使う名前はいわば芸名なので、変えることができないようだ。

寅子も弁護士としてのキャリアがあるから、そう簡単に名前を変えることはできなかったのではないだろうか?
でもまぁ私個人の考えでいったら、そこまでして結婚する意味ってどこにあるんだろう?なんだけどね。結婚したことないから分からないけど、結婚は人生の墓場としか思えない。男のエゴと家制度の犠牲になるだけ。