恩着せがましい親

母から「夕飯を作ってもらっている、という感謝が無い。ありがたいと思わないのか?」みたいなことを言われた。夕飯の感想(不味いはダメ)と感謝の言葉が毎日欲しいらしい。なんか、呆れてしまった。
私は家で掃除担当になっているが、それは家族に感謝されたいからやってるわけではない。ただ、汚いリビング、ダイニング、台所やトイレを使いたくないから掃除をしているだけで、「掃除してやってるんだから、ありがたいと思え」みたいな恩着せがましい考えは1mmたりとも持ったことが無いし、感謝の言葉が無いからといって掃除を止めたいとも思わない。淡々と自分の役割を果たすだけだ。

学生時代、父が「お前を育てるのにいくらかかったと思ってるんだ」「育ててもらってありがたいと思わないのか」みたいなセリフを毎日のように言っていて、なんという恩着せがましい親なんだろう、と思っていたけど、まさか母もそうだったとは、約50歳になって初めて気が付いたわ。驚き。

母は、1人で食べるなら白飯と納豆だけで全然良いらしい。料理をするのは、家族の喜ぶ顔を見たいため、と言っていたが、そこに「感謝」を要求するのはちょっと違うんじゃないかと思った。
私のリクエストで作ってくれた夕飯なら感謝もするけど、普段の食事を作るのは「専業主婦」として当然の役割じゃないか?
体を壊して家事のほとんどが出来なくなり、唯一できることが調理なのに、それすらやらないなら、もはや無職でしょう。

感謝の強要って何なんだろう?
両親は某新興宗教に入っていて、その教義に「感謝」があるんだけど、それって「自分がしてもらったことに対する感謝」では無いのか? 「自分が相手に何かしてあげた見返りとしての感謝」なのか? 後者だとしたら、ちょっと理解不能ですね。

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